PMSのつらい症状を理解する

イライラする女性 PMSとは月経前症候群とも呼ばれ、生理が始まる前の約2週間に起こる様々な症状です。
基本的に生理が始まると自然に消えたり、症状が軽くなっていくのが特徴です。PMSで起こりうる不快な症状は約200種類もあると言われていますが、大きくは心の不調と体の不調に分かれます。

まず精神的な症状ですが、具体的にはイライラする、泣きたくなる、ぼんやりとする、怒りっぽくなる、情緒不安定になる、憂鬱な気分になる、集中力がなくなる、不安感に襲われる、身近な人に八つ当たりしてしまう等が挙げられます。
そして身体的症状には、胸のハリや痛み、肌荒れやニキビ、体重増加、下腹部の張り、眠気や不眠、疲れやだるさ、便秘、頭痛、食欲増進、腰痛、むくみ、のぼせ等が挙げられます。
イライラや不安感、不眠、胸のハリ、便秘、頭痛、食欲増進など実にPMSは様々な症状がありますが、人によって個人差があるので、全く何もない人もいれば、寝込んでしまうほど体が辛くなる人もいます。
また同じ人でも月によって症状の出方も異なり、症状が軽い月もあれば重い月もあります。
PMSがどうして起こるのか、その原因はまだはっきりしていませんが、PMSが強くなる要因はいくつか考えられています。
特にストレスや緊張、疲労が蓄積されると、症状が強くあらわれやすくなると言われてます。
働いている女性は残業続きで無理が重なったり、転職などで環境の変化があります。
また結婚している女性も義理の家族との同居や子供のトラブル等で強いストレスを感じる事があります。

またその人の性格も大いに関わってきます。
元々几帳面な性格だったり、細かい事を気にしてしまう、失敗した事をいつまでもクヨクヨと考えてしまう、辛い事があっても一人で抱え込んでしまうタイプの人はPMSの症状が強く出てしまう傾向にあります。
そしてこれは誰にでもありえる事ですが、不規則な食生活も良い影響を及ぼしません。
お惣菜やレトルト食品に頼りがちな人はビタミンやミネラルが不足し、お酒やたばこ、お菓子など嗜好品を好む人と同じようにPMSの症状が強くなります。

PMSはいまだ認知度がかなり低い

生理は毎月あるものですから、必然的にPMSも毎月起こります。
中には生理より辛いと感じる人もいるぐらいですが、実は世間一般的にまだ認知度が低いのが現状です。
起こりうる様々な不調から仕事を休みたいと思っても、PMSという事を正直に申告出来る人はごく僅かに限られています。

ちなみにPMSに関して男性の認知度は約1割に留まっています。
これが現実ですから、風邪などのように気楽に報告する事出来ません。
そもそも生理痛もデリケートで言い出しにくい女性が多いので、それより認知されていないPMSはさらに男性に伝えにくいと考えている人が多いです。
女性の約5割がPMSを男性に理解されていないと感じているというデータもあり、まだ社会的に理解されていない症状と言えます。
周囲の人にPMSを理解されていない事に対して、それをストレスに感じてしまう事もあります。

この日本の状況に比べて、欧米では以前からPMSの研究が進められています。
女性の社会進出が始まった頃から数多くの本が出版され、専門的な治療が受けられる病院や施設も存在します。
また本人だけではなく、家族や恋人にも、どのようにPMSと上手く付き合うかという事が広く認識されています。
このように欧米と日本ではPMSに関する認知度が異なりますが、日本でもここ数年の間で、新聞やテレビなどでも取り上げられる事が多くなりました。
そういった事から、どのような症状か、女性に対してどのように接するべきかを理解しようとしている男性は多く存在します。
ただ言葉は知っていても、女性が突然豹変する姿を見て、戸惑いを感じているのが現状です。
実際、PMSが原因でカップルが別れてしまう事もあります。